FC2ブログ
日々の雑学 ●●●
日々、ふと思ったことを書いていきます。   ・・・千葉ロッテ・マリーンズ、菅野よう子、再生可能エネルギー、自然環境、里山、棚田、谷津田、日本近世史、歴史小説、時代小説、クラシック音楽、・・・などなど。
乙川優三郎「むこうだんばら亭」を読む
2008年02月01日(金) 23:57
乙川優三郎 著「むこうだんばら亭」を読む。

銚子を舞台にした連作短編である。

居酒屋「いなさ屋」の主人孝助と たか の二人が狂言回しでもないのだが、話の軸にはなっているが、個々の短編は相互に関係なく語られていく。
いなさ屋と孝助、たか、の二人は、個々の短編の中では非常に遠景にあるか、あるいは登場しない場合もある。

以前の乙川作品でも同じことを書いたかもしれないが、ちょっと退屈だった。

江戸下町以外を舞台にした庶民ものは斬新な設定で、銚子でなければならない必然性も十分に語られているのだが、物語一つ一つがいまひとつグイッと引き込む力が弱い感じがする。

登場人物の会話のやり取りで語らせず、地の文で登場人物の心象を延々と読まされるのもつらい。

結局、主人公孝助の人となりが良くわからないままに、最後まで行ってしまう。

人間はこうあるべき、という処世訓は山本周五郎的なところもあるのだが、それも鼻につく部分と言えなくもない。

数少ない時代小説作家なので期待しているのだが、どうも私とは肌合いが合わないようだ。

スポンサーサイト



別窓 | 時代小説歴史小説 書評日記 | コメント:0 | トラックバック:0 | ↑top
| 日々の雑学 |