2012年05月29日(火) 22:54
今日の朝日新聞、17面にNPO「地域再生機構」の代表、平野彰秀氏のインタビューが出ている。
朝日新聞デジタルは、全文を読むのに登録が必要なのだが、一応電子版へのリンクはこちら 朝日新聞デジタルの記事全文は、一日に3つの記事までなら、無料会員で見ることが出来る。 登録が面倒だが、見られると便利だ。 紙面を取られれている方は読むことが出来る。 自然エネルギーの中でも、非常に目に付きにくいし、大規模化が出来ないので注目を浴びにくいのだが、日本の多雨多雪な気候、急峻な地形を考えると、小水力発電の潜在的なポテンシャリティは高いと常々思っている。 岐阜県郡上市石徹白で、2007年から小水力発電を推進してきた平野彰秀氏。 彼がこのインタビューで強調しているのは、単にエネルギーの調達だけではない、という点だ。 地域の自立、自分たちの暮らしを自分たちで作る、自治の精神の復活だという。 生活に不便があったら、役所や大企業に文句を言うのではなく、自分たちで何とかしてしまえないだろうか? かつては、そうしてこれたはずだ、というパラダイムの転換である。 自分たちでやっていれば、問題があれば自分たちで解決するしかなく、 「誰かに文句を言って溜飲を下げる文化」「システムを巨大化させて効率化を図ることは、リスクを高める」という平野氏の言わんとするところが非常にしっくり来る。 地方自治でもなく、地域自治。 昔は「結い」の仕組みというものが、どこにもあったのだ。 相互扶助で何とか乗り切る。 納税と行政サービスという関係ではない自治。 特に、システムというよりも、意識としての「自治の精神」を取り戻すことを成し遂げたいと言う。 「足るを知る」の実現だとも言っているけれど、私が橋下徹氏の言説に同意できない点は、経済成長というものがなければ、幸福はなし得ないという既成概念から脱出できていない点だ。 平野氏は「豊かさの定義は?」と問われて「信頼できるコミュニティー、人と人との繋がりがあって、お金に頼りすぎずに生きられることですね」と答えている。 「経済成長しなくても、豊に暮らせる社会をどう作るべきか」 自然エネルギーで、まず、エネルギー自治を地域に取り戻すことは、自治再生の良い教材になると思うので、エネルギーから入っているけれど、エネルギーだけが目的なのではない、と言っている。 また、氏の経歴に関して「外資系コンサルタントで年収1000万を越えていたのに?」という問いに対しても 「良く誤解されるのですが、社会の一線から『降りた』とか『はずれた』つもりはまったくありません。時代の流れは『こっち』だと思っていますから。」と応じている。 再生可能エネルギーの問題だけでなく、中山間地の集落の限界化、コミュニティーの崩壊の問題も非常に気になっている私には、この平野氏の活動が非常に興味深い。 小水力発電の風景は牧歌的であり、こんなので大丈夫なのか、という感じを受ける方もいるかもしれないのだが、エネルギーの地産地消というのは、世界的に真剣に取り組んで行かなければならない問題だ。 石油由来のものであれ、ウラン鉱石であれ、本来地元では得られないもので、何かを得ようというのは、突き詰めていけば、何処かで破綻が来る。 食糧自給の問題も同源である。 豊かな生活とは何か、を再考するヒントが、今日の朝日新聞17面にはあると思うので、ご一読願いたい。 ![]() |
2012年05月27日(日) 22:19
菅野よう子楽曲演奏団体Thanks!K オーケストラ部門、通称「Kオケ」の5月度の練習でした。
![]() 今月は、新しい曲が増えて、うれしい悲鳴でした。 菅野よう子ファンである、大学オケ後輩のKTKくんにも、急遽練習トラを頼んで、参加してもらいました。 頼りになります。 加わった新曲は・・・ マクロス・プラスより「Dog Fight」 ブレンパワードより「Power of the Light」 大航海時代より「プリンセス・クリス」 ブレンパワードより「愛の輪郭(フィールド)」 「Power of the Light」では、後半部にソロの出てくる、E.Guitarもわざわざ来てくれました。 どれも、自分たちで望んだ曲であり、編曲部の皆さんの血と汗と涙の結晶でありますが、実際演奏してみれば、こりゃあ大変なことになったなあ、という感じ。 でも、まあ今日は譜読みです。 どんどん良くなるでしょう。 難所はありますが、延々と続くわけではありません。 まだこれから出来てくる曲もありますが、今日は見学者や新しい仲間も増えて、なかなか盛り上がって参りました。 ![]() どしどしメンバー募集中でございます。 詳しくはWebで 弦楽器は何人いても大歓迎です。 興味のある人、いませんかねぇ。。。 来月の練習までに、少し打楽器パート内の人員配分を整理、&音源もう一回ちゃんと聞きなおして、楽譜の精度上げる作業しておかないと、またまたドタバタになるので、要注意です。 終了後は練習場近くの某メンバー宅で餃子パーリー! ![]() おいしかった! |
2012年05月15日(火) 23:59
良い時代小説がない。
実に不毛である。 山本一力、乙川雄三郎、宇江佐真理、いずれも悪くはないのだが、今一歩なのだ。 ジャンルとして専業の書き手ではないが、宮部みゆきも時代小説には一応全て読んでいる。 宮部みゆきは、私には文体が合わないようで、非常に読むのを苦労する。 いまさら、山本周五郎、池波正太郎の時代を懐かしむというわけではないし、平成には平成の、21世紀には21世紀の時代小説があるべきだろう、と思い、一応苦心して渉猟はしているわけだが、不幸なことの良い時代小説に巡り合うことが出来ない。 佐伯泰英に関しては、駄文というか、むしろ犯罪的でさえある。 あまりに稚拙でつまらなすぎる。 しかし、さすがに老舗大手出版社はなかなか佐伯泰英のものを出さないけれど、中堅、新興の出版社からは、それこそ週一ではないか、というペースで佐伯康秀が出て、本屋には山積になっているし、NHKの時代劇にもなったりしてるのだから、信じられないことだが、佐伯泰英の文章を支持する層が一定数いるということなのだろう。 私はいくつかの佐伯作品を苦労に苦労を重ねて冒頭10ページくらい読んで「こりゃダメだ」と匙を投げたのだが、妻は最初の1ページすら読みきることが出来なかったと断じていた。 大御所たちは当然のことながら、白石一郎氏も鬼籍に入り、生きている作家で次回作が楽しみという作家が見当たらない。 そういうわけで、結局のところ、もう12・3回目になると思うが、藤沢周平の「蝉しぐれ」をまたまた読み始めているのである。 冒頭のあの「空気感」はいったい何なんだろう? 香りさえ漂ってくる。
藤沢周平作品を、もう一周すれば、しばらく「良い時代小説」が読めることは、約束されているのである。 |
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2012年05月10日(木) 20:59
山脇伸介 著「Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム」を読了。 昨年の1月発刊、というか、あとがきを見ると、2010年のクリスマスに脱稿しているようなので、2012年の現在の日本とFacebookを取り巻く環境はだいぶ違って来ているかもしれない。 「Facebook」がどのように生まれ、どのように育ってきたか、どういう考え方で運営されているのか、など、Facebookの基礎知識は非常にわかりやすく整理されているので、Facebookの正体が何者なのか、ということを理解するには、読んでおいて損はないように思う。 しかし、著者はテレビ局の人間なので、ソーシャルメディアの位置づけは、どうしてもマスメディアとの対比で語られている。 Facebookが何者かは良くわかるのだが、Facebookがどうなっていくか、Facebookで社会はどう変るか、という視点では、マスメディアとの関係論の執着し過ぎている気がする。 SNSには、もちろん情報共有や情報伝播という「メディア」の側面はあるけれども、それはSNSの存在意義、人々がSNSに集まっている理由の中の、「ある一面」でしかないと思う。 そこに身を置いているだけで、満たされる精神的な安寧感や、満たされる所属意識、承認欲求のいいね!ボタンによる充足などのSNSが持つコミュニティとしての側面や、カウンセリング的、精神的な側面には、あまり踏み入れていない気がした。 メディア価値、マーケティングツール価値という視点に偏り勝ちな感を受けた。 将来展望的な最終章においても、「マスメディア」vs「ソーシャルメディア」という軸で語られていて、「ソーシャルメディア」は、「Facebook、Twitterなど」という形で、FacebookとTwitterが一まとめで語られ、なぜFacebookなのか、という独自性を示唆する形にはなっていない。 マスメディア人が見たソーシャルメディア論という感じにまとまってしまっている。 とはいえ、繰り返しになるが、Facebookがどこから来た何者なのか、については非常に良くわかるので、Facebookに身を置いている方は、一度読んでみられた方が良いかもしれない。 |
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2012年05月07日(月) 23:02
K-Popガールズグループ・ブログに衣替えをした方がいいかもしれません。
最近はSecretもですが、f(x) 에프엑스、も良く聴いています。
5人組のガールズグループですが、韓国出身の韓国人はルナとソルリ2人だけ。 中国人でリーダーのビクトリアは、まだちょっと韓国語が完璧ではありません。 台湾系アメリカ人のアンバーはLAの出身。 韓国系アメリカ人のクリスタルはサンフランシスコ生まれで、少女時代のジェシカの妹です。 ・ビクトリア ソン・チエン(송치엔:宋茜) ・アンバー アンバー・ジョセフィーン・リウ (Amber Josephine Liu)(劉逸雲/류일운) ・ルナ パク・ソニョン (朴善英/박선영) ・ソルリ チェ・ジンリ (崔眞理/최진리) ・クリスタル クリスタル・チョン, チョン・スジョン (Krystal Jung / 韓国名:鄭水晶/정수정) 結構キャラクターも雰囲気も違う5人を敢えて組み合わせてみた、という感じのグループですね。 ビクトリアだけ25歳ですが、あとの4人はまだティーンエイジャーです。 なのですが、ビクトリアはスカウトされてから初めて韓国に来ているので、まだあまり言葉が完璧でないことや、天然なキャラのところも含め、一応リーダーにはなってますが、実際の歳の差ほどの押し出しがあるわけでもなく、ちょうど良い雰囲気です。 メインの方向性としては、クラブ系のクールでビートの強い楽曲が押しなんだと思いますが、 ボクは個人的には、ドラマ「パラダイス牧場」の主題歌だった、「...Is It OK(好きになっても良いですか?)」 のオケ伴奏の王道ポップス路線が結構好きだったりします。 非常に良く出来た曲だと思っているのです。 このテイストの曲ももっと歌っていって欲しいです。 |
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