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「今こそ、エネルギーシフト」飯田哲也・鎌仲ひとみ
2011年06月13日(月) 23:15

今こそ、エネルギーシフト――原発と自然エネルギーと私達の暮らし (岩波ブックレット)今こそ、エネルギーシフト――原発と自然エネルギーと私達の暮らし (岩波ブックレット)
(2011/05/28)
飯田 哲也、鎌仲 ひとみ 他

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久々の読書日記である。

鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」や、今までの飯田哲也氏の著作や発言を知っている人にとっては、新しい情報はないと言ってもいいかもしれない。

3.11震災を受けて書かれたものだけれども、再生可能エネルギーの可能性についての情報をある程度知っている人間にとっては食い足りない。

わずか54ページの本だし、対談形式だから話題の展開は散漫でもある。

しかし、原発の問題と、自然エネルギーの問題について、入門編的に知ろうとしたら、この岩波ブックレットの一冊は好適な本だと言えるかも知れない。

飯田哲也氏は自然エネルギー、再生可能エネルギー問題の第一人者であるが、元々は原子力の専門家であり、原子力の仕事をしていた人である。
ご自身を称して、「元・原子力ムラのナカの人」と言われる。

何となく怖いという意識から警鐘を鳴らしているわけではない。
原子力そのものの何たるか、原子力発電、それを推進する電力会社、政治、それらの構造を熟知しているからこそ、原子力はマズイ!、という確信を持つに至って、再生可能エネルギーの道を模索し初めた人物だ。

3.11以前、原子力の問題、とりわけ使用済み核燃料の再処理、プルサーマルの非現実性、荒唐無稽さに、マスメディアが少しも注目してこなかったことを糾弾している。

この本とは少し離れるが、原子力発電と使用済み核燃料の処理の問題に関しては、30年近く前、私がまだ大学生だった1980年代にレスター・ブラウンが「地球白書―持続可能な社会をめざして」の中で、

果たして、原子力発電というシステムは、使用済み核燃料の完全なる最終処理コストを織り込んだ場合、トータルでエネルギー収支がプラスになっているのか、良くわからない、と指摘していたのである。

錬金術かも知れないと指摘していたのである。

割安だということになっているけれども、今回の震災の事故処理や天文学的な補償の費用を別にして、通常に運転できていたとしても、どうやって処理したら良いか実は誰にも良くわかっていない、使用済み核燃料の最終的な完全なる処分コストを織り込むと、エネルギーを取り出せているわけではないかもしれない、と疑義を呈していた。

地球温暖化問題など、問題になるはるか以前の話だ。

改めて民意を問うまでもなく、もう原発は新設できないし、稼働中の原発もどんどん寿命を迎える。
停止中の原発も再稼動できないだろう。

国策の転換などと言っている余地はなく、自然エネルギーに向かわざるを得ないのである。
スノビズムとしての格好付けで「エコ」とか言っている余地はないのである。

国民全員が自然エネルギーの何が問題で、何を克服しなければならないか、猛勉強する義務がある。
国が、とか、電力会社が、とか言っている場合ではない。

あなたは、自然エネルギーの可能性について、どれだけのことを知っているか、という国民力が問われている。

原子力への不作為の「無関心」が今回の事態を引き起こしたのであり、我々全員が等しく責任を負担すべき人災である。
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この記事へのコメント
勉強します。
基本的には、お花畑からほぼ進んでないんで。
2011年06月14日(火) 02:04 | URL | トルソ #H4H9F5Us[ 内容変更]

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