日々の雑学 ●●●
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今尾恵介著「地図で読む戦争の時代」
2011年06月17日(金) 21:51
今尾恵介応援サイトの更新がままならない。

今尾著作を読み終えるペースが追い付かないのだ。

読んでいないものを推薦紹介するのも無責任だし、と思っているのだが、iPhone購入後、電車の中でiPhoneで本当にいろいろなことが出来てしまうので、結果的に読書時間がなくなってしまった。


地図で読む戦争の時代地図で読む戦争の時代
(2011/03/26)
今尾 恵介

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今尾恵介の近著、「地図で読む戦争の時代」を読み終えた。

地図エッセイストの第一人者である著者は、これまでも地形図の戦時改描(かいびょう)については、いろいろな著書の中で触れてきたテーマである。

その戦時改描をがっぷりと正面から取り上げた意欲作である。

地図は航空写真ではないので、何かを伝えたいという意図を持って「描かれる」。
そこには作為があり、描き手の意図が入る余地がある。

あるいは「描かれない」。

国土地理院は、陸軍陸地測量部であったわけで、地図がまず第一義的に軍事用途であるのは、日本に限らず、世界各国同じである。

陸軍の一組織である以上、陸軍の目的に沿ったものになるのは、当然なのだが、嘘を描くということに、地図描きとしてのプライドが許さなかったのか、誰が見ても嘘が描いてあるとわかる改描もある。

また、戦時改描ばかりではなく、本書では戦争の時期ならでは存在した、さまざまな痕跡も地図から読み取る。
戦中ばかりでなく、戦後占領下ならではの痕跡も見ていく。

今も戦時が続いている朝鮮半島では韓国の地図は北まで全部韓国だし、台湾の地図では南京が首都の中華民国が中国全土を領土にしている。

そういう意味では日本にも択捉島の地形図が存在する。

地図は時代の鏡である。

朝日新聞の「著者に会いたい」のコーナーにも、先月今尾恵介と「地図で読む戦争の時代」が紹介されていた。
紙面にも出ていたが、ネットにもある。

私のサイトの著者近影もだいぶ前の写真になってしまったので、撮り直したいのだが、改めて写真を撮るというのも妙な関係になってしまっている。
imaokeisuke_20110520.jpg

数ある今尾著作の中でも、地図の存在意義というテーマに迫る歯ごたえのある著作になっていると思う。
と書くと、難しい内容になっていると取られかねないが、今尾著作の軽妙な筆遣いが大いに発揮され、引き込まれていく本になっている。

早くも次の作品が出ているので、これも急いで読みたい。

鉄道ひとり旅入門 (ちくまプリマー新書)鉄道ひとり旅入門 (ちくまプリマー新書)
(2011/06/08)
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