日々の雑学 ●●●
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まだ読書中ですが「原発社会からの離脱」宮台真司・飯田哲也
2011年06月21日(火) 23:58

原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて (講談社現代新書)原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて (講談社現代新書)
(2011/06/17)
宮台 真司、飯田 哲也 他

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まだ、読んでいる途中だし、この本全体を手放しで褒めることにはならない感じがしているが、印象的な部分を。

日本では牛乳は低温殺菌よりも高温殺菌の方が安全だと信じられているが

宮台:高温殺菌牛乳はオランダでは飲用を禁止されているのですが、この方法は衛生管理が劣悪な飼育状況で搾乳できるというところが最大のポイントです。非衛生的な環境で搾乳したものを高温殺菌して飲んでいる。そういうことを言うと、抗議されます。別に牛乳メーカーからの抗議ではありません。「われわらが日頃飲んでいる牛乳に、われわれの営んでいる日常にケチつけるのか!」という一般のひとの声です。とても日本的な現象です。

これは原発問題にも関係すると思います。原発に批判的なことを言うとイデオロギー的な烙印を押されて、中身がある議論ができなくなるのも、「平穏な日常にケチつけるのか」という感じがあるのでしょう。

飯田:私がスウェーデンで感じたことですが、あの国は社会が変わることを国民全体が前提としています。その上で、どう変わるかについて国民全員がコミットし、ルールややり方を絶えず積み上げながら、社会を営んでいる。
日本は社会は変わらないことが意識では自明になっている。しかし、現実は激しく変わっていくわけです。それなのに意識の上では変わらないので、現実を変えていくためのルールであるとか指針、原則に無自覚な社会となっている。


宮台氏が、保守勢力・右派が原子力に拘泥するのは、軍事用途転用への含みを持たせた原子力技術の担保を狙っているのではないか、と問いかけるが、飯田氏は「それはないと思う」と答えている。

美しい国土を守ろうとか、昔ながらの文化伝統を大切にしよう、というのは右派の好きなフレーズだが、自然回帰や環境、スローライフ、LOHAS、自然エネルギーと言ったとたんに左派色を帯びるのは何故か?

国民合意の上で社会を変化させていくという訓練が日本国民に全く欠如しているのは確かだと思う。
軍事クーデタ(明治維新)や、外国による占領によってしか、基本的に変えたことがないし、民主党政権になっても、官僚支配政治という構図は変わらないし、変えるつもりも変える力もないし、国民も例えば、中央政府は外交・軍事だけやって、日本は連邦制にします、とか宣言されても、拒否感があるだろう。
中央集権の霞ヶ関支配を本当に壊すと言ったら、変化への恐怖が出てきてしまうと思う。

小さな政府というのは、共同体自治、コミュニティによる自治の強化とセットで提案されなければならない、と宮路氏は指摘するが。

普通の国は、
右派:小さな政府、少ない税金、自由競争、低福祉、環境より経済活動優先、中央集権、
左派:大きな政府、多くの税金、統制経済、高福祉、経済活動より環境優先、地方分権、
というスタイルになるのが普通で、国民はこの2択の中でバランスを取っていくわけだが、日本の場合は、右派であるかのように思える自由民主党が、いわゆる護送船団方式という政財官が一体となった社民主義的、統制経済で戦後復興と高度成長をやってきてしまったので、右派政党が「大きな政府」指向であり、官僚に大きく依存した規制社会を作り出してしまっていて、自民党のカウンターパワーであるはずの政党が、対立軸を示しにくい状況がずっと続いてきた。

アメリカの民主党・共和党、イギリスの労働党・保守党、ドイツの社会民主党、キリスト教民主同盟、など普通はそうなるのだが、日本の不幸は、本当の意味での政策選択の選挙をやらせてもらえないことだ。

河野太郎の方が、渡辺恒三よりもリベラルなのかもしれないし、自民党・民主党の対立軸は国民にわからないだけでなく、当の本人たちも政策の対立軸で政党を組んでいるわけではないので、自分たちも良くわからないのではないか。

世界の普通の国、例えばドイツの例を見れば社会民主党政権は反原発、キリスト教民主同盟は原発推進でブレることはなく、そこに緑の党が連立にどう絡むかで、原発政策は、廃止から推進へと非常にわかりやすく移って行った。
メルケル首相も連立時代は首班の地位は得ても脱原発だったのだが、単独政権になったとたんに推進に切り替え、国民の選択肢としては非常にわかりやすいのである。
そのメルケルでさえも、3.11の3日後には、脱原発に舵を切ったわけだが、日本の民主党は「政党として脱原発」では今もって全然ない。

海江田経済産業大臣は経産省の作った、原発再稼動というペーパーを棒読みしていて、党是が良くわからないのである。
彼らは何を信念に政党として結集しているのか。
根本のところが良くわからないし、彼ら自身も良くわかってないのだろう。
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