日々の雑学 ●●●
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オーランチオキトリウム
2012年01月01日(日) 22:01
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見ながらではあるが、新年の初頭にあたって、夢のある話を。

バイオ・エネルギーは、陸上で栽培する植物よりも藻の方が、桁違いに効率が良さそうだというのは、大体間違いのないところに落ち着くように思っている。

サトウキビ由来のバイオディーセルで、既に先を走っているブラジルでも、バイオエタノール用のサトウキビ栽培畑が、天然森林を侵食し、食用食物の畑とも競合してしまうことが問題になっている。

藻は環境さえ整えてやれば、どのような場所でも栽培することができ、収穫物が炭水化物であるにせよ、何であるにせよ、時間効率と面積効率が圧倒的に有利な上に、天然林や食用作物の栽培地と競合する心配もない。

光合成タイプの藻であれば、日照の多い砂漠地帯に培養池を作れば、既存の植物と全くバッティングせずに、不毛の土地を宝の山に変えることができるわけだ。

「光合成タイプ」と前段でわざわざ書いたのは、ここで書こうとしている藻が光合成しないタイプの藻だからである。

オーランチオキオリウムは、筑波大学の渡邉信教授が沖縄の海で採取した藻である。

aurantiochytrium_001.jpg

渡邉氏は、オーランチオキトリウムで日本を産油国に帰ることが出来ると言っている。

オーランチオキトリウムの特徴は、炭水化物を生成してエタノールを得るという過程を経ずに、直接、石油に非常に近いオイルを生産することにある。

燃焼にもできるし、石油と同じように合成樹脂製品の材料にも容易に使える。

ただし、オーランチオキトリウムの最大のネックは、藻なのだが自力では光合成で増殖することは出来ず、他の有機物を「エサ」として与えなければいけない点だ。

しかし、エネルギー変換効率が桁違いに良いので、他の藻をエサ用に培養して、オーランチオキトリウムに与えても良いのではないかと言う話になって来ている。

なんでこの話題を、突然に持ち出したかというと、今日のTBSの「夢の扉+」で、「世界初実験石油をつくる奇跡の藻」として、向井理くんがレポーターになって、渡邉先生のところを訪ねている。
向井君は遺伝子工学をやっていたので、研究室の雰囲気や寒天培養とか、エライ懐かしがっていた。

渡邉氏の説はこちら参照

watanabe_001.jpg

この番組の中でマツダの協力を得て、70%オーランチオキオリウム由来のオイルを燃料にマツダのテストコースを実車で走っており、おお、なかなか良い所まで来てるじゃんか、と思ったのである。

しかし、この稿を書こうといろいろ調べると、「オーランチオキオリウムはもう古い」というような文章も見つかったりするし、藻はとにかくいろいろ種類があるし、今までそんなに一生懸命研究されて来た分野ではないので、どんなものが今後見つかるかわからない。
渡邉氏がオーランチオキオリウムを発見したのも2009年のことだ。

勝谷誠彦氏がオーランチオキオリウムを持ち上げ過ぎているので、褒貶半ばする勝谷氏だけに、いろいろカウンターオファーは出て来ると主思う。

いずれにしても藻が生物学的にも経済的にも、有望であることは、まず間違いない。
藻の分野に注目が集まり、研究や投資も活発になっていくことは、代替エネルギーへの道を模索したい私としては歓迎したいことだ。
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