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ちくま新書「アニメ文化外交」櫻井孝昌著
2012年01月27日(金) 22:11

アニメ文化外交 (ちくま新書)アニメ文化外交 (ちくま新書)
(2009/05)
櫻井 孝昌

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いやぁ、これは面白い。

文章は少し情緒的で、感情的な繰り返しも多く、やや稚拙に感じる点もあるのだが、紹介されている事実が面白すぎて引き込まれる。

2009年の執筆なので、今読むと人気のある作品などは少し時間差があると思われるけれど、新聞記事やテレビニュースでも少しは目にするようになった、海外での日本アニメ人気の実態。

有名なバルセロナやパリの展示会の様子はもちろん触れらているけれど、最初の2章が政治的文化的に情報が非常に制限されているであろうと思われる、ミャンマーとサウジアラビアの事例から入っているところがスゴイ。

この時期のミャンマーとサウジアラビアでさえこういう事態になっているとは!
著者も訪問して驚いているわけだが、本当に驚きである。

イスラム圏での日本アニメ作品は肌の露出とか大丈夫なの?という部分もあるのだが、「内と外」「本音と建前」の使い分けは、宗教的には最も保守的と思われるサウジアラビアでも、こういうことになっているのか、と半ば呆然とさせられる。

ヨーロッパ各地の事例や、東南アジア諸国での事例が紹介されているけれども、「オタクとは呼べないような多数のファン」が飢えた情報に群がるように、アニメフェスティバルや著者の講演に押し寄せている。

サウジアラビアでの講演は、公共の場で日本アニメを映写するのは著者の講演が、サウジの歴史始まって以来だということだったが、男女別室、女性は隣の部屋でモニターを見ているという講演で、著者がアニメの作品名をあげただけで、隣の女性会場から絶叫悲鳴が聞こえるという人気はすごいことだろう。

著者がこの本を通じて指摘している点は

・アニメ好きの若者は例外なく日本が大好きである。

・アニメ以外の日本のことも、もっと知りたいと思っている。(歴史、文化、風習、日常生活、言葉)

・オリジナルの声優で視聴したいと思っている。

・できれば原作マンガも日本語で読みたいと思っている。

・例外なく日本に行ってみたいと思っている。

・みんな日本語を勉強しているか、したいと思っている。

という事実を「官」も「民(他ならぬアニメ業界自身)」も「学」も真剣に見据えるできだという点だ。

「日本のファンを作る」というのは外交の基本姿勢だと思うが、アニメ以上に有効なツールはないだろう。

これだけ日本のことが大好きで仕方がない、という集団を作り出すことは、他の手段では容易ではない。

たしかに(日本がぼやぼやしているうちに)韓国産の「日本風アニメ」もたくさん浸透し始めているし、ヨーロッパやアジアの若者たちも、いずれは自分で作りたいと思っているわけだが、著者は例え海外産の「日本風アニメ」に優秀な作品が多数現れて、日本のアニメを脅かすような存在になったとしても、柔道をやっている海外の選手が日本と嘉納治五郎へのリスペクトを決して失わないように、アニメ好きの彼らもその後の世代も決して日本へのリスペクトを失うことはないだろう、と言っている。

ちょうど、著者の世代がビートルズやアメリカのロックンロールに抱いているようなリスペクトを、今の世界の若者たちはアニメを通じて日本に対して抱いている、という。

アメリカは不思議なことに今もって、アニメーションというのは子どもが見るものだ、という錯覚から逃れられずにいる。

アニメというものに興味のある方は、皆さん面白く読んでいただけるのではなかろうか?

著者は各地での講演冒頭に聴衆の世代とともに、好きな作品を手をあげてもらってザックリ知ってから、講演の内容をアレンジするのだが、この著書の執筆時期に欧州や中東地域で人気のあった作品は「NARUTO」とともに、
鋼の錬金術師のようである。
fullmetal_001.jpg
fullmetal_002.jpg
がどこへ行っても上位だったようだ。
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