日々の雑学 ●●●
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今尾恵介 著 「地図で読む日本の昭和」
2012年09月28日(金) 23:46

地図で読む昭和の日本: 定点観測でたどる街の風景地図で読む昭和の日本: 定点観測でたどる街の風景
(2012/09/26)
今尾 恵介

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タモリ倶楽部の地図ネタ(一部の鉄道ネタ)の回には、いつも出演している地図エッセイストの今尾恵介氏とは、とあるご縁から、氏が物書きになる前から、毎週お会いすることになっているので、9月26日の発売日よりも前に著者ご本人から入手させていただいた。

読了したら書こうと思っていたのだが、まだ6割ほど読んだところなのだが、宣伝方々ご紹介を。

2012_0926_0003_R.jpg

地図を語らせたら今や第一人者と言っても良い今尾恵介氏の最新作。
「地図で読む日本の昭和」定点観測でたどる街の風景白水社のホームページに2011年4月から2012年6月まで「日本を定点観測する」と題して連載されていたものの加筆・修正単行本化。

書き下ろしではないとはいえ、前著「地図で読む戦争の時代」も同様に白水社のホームページ連載エッセイの体で起こされたものであるし、今尾氏著作だけでなく、白水社のサイトに掲載されている連載エッセイは、も白水社も著者も書籍化を念頭に置きながら、書き進められているもののように思われる。

白水社の当該サイトをリアルタイムで丹念に追っていけば、ただで見ることができ、しかもサイトだと地図に色がついている、という大きなメリットもあるのだが、新聞の連載小説を新聞だけで読破して、もったいないから単行本も文庫本も一切読まない、という人がなかなかいないように、やはりまとめて本になってくれてこそのありがたさはある。

目次だけを紹介してしまうと、

銀座・有楽町 - 急速な欧化政策
西新宿・代々木 - 水車と電線会社
船橋 - 塩田からタワーマンションへ
荏原町 - 日本一の町
京都・蹴上 - 日本初の水力発電所と電車
川崎 - 塩田と養魚場は京浜工業地帯へ
横須賀 - 幕末以来の海軍の街
武蔵小杉 - 水田とグラウンドから大廈高楼の街へ
大阪・京橋 - 砲兵工廠の最寄り駅から大阪北東のターミナルへ
多摩湖町 - 村山貯水池を目指した三本の鉄道
名古屋・中村 - 大正時代に出現した田園の遊郭
浮間 - 埼玉から東京へ移籍した村
立川 - 「空都」から多摩の中心へ
長町 - 仙台南隣の宿場町は「服都心」へ
堺 - 中世の自治都市
習志野 - 鉄道聯隊の村から交通の要衝へ
芦屋 - 浜沿いの農村から住宅都市へ
横浜 - 「苫屋の煙」たなびく漁村から三五〇万都市へ
武蔵浦和・中浦和・西浦和 - 水田の広がる「鹿手袋」から交通の要衝へ
二子玉川 - 田んぼの広がる砂利電車の終点から「郊外型SC」の街へ
砂町 - 砂村新四郎が新田は今
広島・宇品 - 兵員輸送の拠点港から大工業都市へ
東京・尾久 - 猪苗代と利根川の名がここにある理由
埼玉・八潮 - 日本で一か所しかない文字の地名「垳」
明大前 - 幕府の火薬庫から大学の町へ
名古屋 - 今はなき碁盤目の城下町
吹田 - 鉄道とビールの街
博多 - 古代以来の国際貿易港の町

それぞれ、少ないものでも、明治期、変化の兆候が見られる昭和20年代30年代、現在と3枚の1万分の1地形図を見ながら、場所によっては、もっと細かい頻度で地図を掲載し、風景の変化を地図上で追っていく。
官製地形図を主にしながら、理解の助けになるわかりやすいものがあれば民間の地図も随時参照していく。

趣旨から言って変貌を感慨深く眺められた方が良いわけなので、取り上げられた地点は大都市とその近郊が多いのは当然のことだろう。

普段親しんでいる街が明治の頃(それは実は江戸時代を通じて、だいたいずっとそういう風景だったと思って良いのだが)元々どういう風景だったのか、原風景を地図に訪ね歩くのは実に楽しい。

私自身、卒業論文のテーマは「宇都宮士の都市化」を考察したぐらいだから、都市化に伴う変貌というのは、琴線に触れるテーマなのだ。

結構こういうネタは知っているつもりの私でも、さすがに知らないエピソード満載で非常に楽しく読んだ。

また、著者は執筆の過程で入手した古地形図が重複したりすると、時々私にいただけることがあって、この本の表紙の使われてる昭和36年「津田沼」の地図を少し前にいただいており、良く知っている場所だけに地図を見ているだけでも楽しいのだが、この地図が本になって出たか、という感慨もある。

2012_0928_0004_R.jpg

表紙でも上掲の地図でもお分かりのように原図には着色がされているのだが、ないものねだりだけれども、本編所収の地形図もカラーであったら、どれだけ素晴らしいだろう、と思いながら見た。

ご自分のゆかりのある場所が取り上げられていれば、一層楽しんで読めるが、そうでなくても興味深い著書となっている。
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この記事へのコメント
おもしろそうなほんですね。
横須賀は、軍都だけに地図が残っていないと聞きます。横須賀ではないですが、金沢区は写生も御法度だったと古老に聞きました。

谷津遊園は、子供のころにVONAに乗りました。(乗りに連れてってもらったと言い方が正しいかも)。おっきくなってからは嫁さんとバラ鑑賞ですね。
2012年09月29日(土) 23:00 | URL | エンディ #-[ 内容変更]

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