日々の雑学 ●●●
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映画「のぼうの城」を見る
2012年11月27日(火) 21:46
話題の映画、「のぼうの城」を見に行った。

珍しいことだが、原作はまだ読んでいない。
たまにはこういう順番も良いか、と思いあえて事前に読まずに行った。

非常に良く出来ていた映画だったし、映画にする必然性のある作品だったように思う。

野村萬斎の個人的な技量(普通の俳優さんでは真似できない体の動きや所作、踊りなど)に頼っている部分も多いのだが、それはそれで楽しめた。

成宮くんが役者の格からするとちょっとキャスティングが生きていない感じはあったけれども、ぐっさんが非常に良かったし、上地くんも大役だったけれど、なかなか頑張っていたのではないだろうか。

この映画は3.11前に出来上がっていて、昨年9月に公開するはずだったのが、震災があって、水攻めで水が押し寄せるシーンがちょっとアレだ、ということで、公開を延期していたものだ。

野村萬斎の映画主演は8年ぶりということだが、現代ものも含めて色々見てみたい気がする。

オープンセットもマットペインティングも良く出来ており、壮大な忍城水攻めの様子が大スクリーンに映し出される迫力はあった。

成田長親のことを「長親さま」と諱名で呼ぶのだけはどうしても抵抗があったのだが、調べてみても、諱名以外の通称が記録に残っていないのか、わからなかった。

正木丹波守利英であれば「利英」と呼ぶのは失礼であり「丹波」、「丹波殿」と呼びかけるのが普通だ。

石田三成は「治部少輔」「治部」「治部少」と上司からも同僚からも家臣からも呼ばれるわけで、「三成」と呼びかけられることはない。

「長親」「長親さま」「長親殿」という呼びかけは、そういう意味ではリアリティに欠けるのだが、わからないのであれば仕方がなかな、という気もする。

見ていた映画館の左側のスピーカーの調子がおかしく、ノイズが入るので、帰りに注意しようと思って見ていたのだが、忘れて帰って来てしまった。

忍城の成田氏というのは、後北条氏が関東に勢力を張るずっと前から、鎌倉時代以前からの武蔵国北部に地生えの関東豪族であり、上杉家と北条家の勢力争いに従って上杉についたり、北条についたりしていた。

映画で西村雅彦が演じていた当主で長親の従兄の成田氏長は小田原攻めの後は蒲生氏郷の家臣となって、会津へ赴任。
長親も当初はそれに従う。
その後成田長親は従兄の氏長と不和となり、放浪して、晩年は尾張に住み尾張で没した。
墓も名古屋の大須にある。

成田氏長は、娘の甲斐姫が秀吉の寵愛を受けたことの恩恵で、蒲生氏郷の家臣から直臣に直って、下野烏山に2万石をもらう。
弟の成田長忠が継ぎ、関ヶ原では上杉景勝軍の南下に備えた功をもって、1万7千石を加増され、下野烏山で3万7千石を得る。

そのまま上手く行けば江戸徳川大名として明治まで残ったかもしれない成田氏だったが、成田長忠の子、氏宗が没した際、氏宗の弟の泰直と甥の房長との間で家督争いが起きた。
幕府裁定はいずれも氏宗の実子ではないことから、無嗣改易の処分となって、大名としての成田氏は消滅。

子孫の成田正安が元禄の時代に御家人となり、その子成田正末の時に旗本に昇格し、この旗本成田家は幕末まで続いている。

尾張に住んだ成田長親の子孫は尾張徳川家家臣となっている。

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私は明日見に行ってきまーす♪
2012年11月29日(木) 22:48 | URL | BENI #-[ 内容変更]

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