日々の雑学 ●●●
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混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」/飯守泰次郎・シティフィル
2013年09月06日(金) 23:59
終曲、第7楽章の「大地讃頌」だけがピアノ伴奏版で、やたらと演奏されてきた「土の歌」。
「大地讃頌」以外の全曲が演奏されること自体、稀だし、ましてや、オリジナルである、管弦楽伴奏版での上演は非常に珍しいので、これは逃すまいと、シティフィルのティアラこうとう定期に行ってきた。

cityphil_0906.jpg

佐藤眞 混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

シティフィルの創設者であり、桂冠指揮者であった堤俊作先生が9月1日に亡くなられて、最初のシティフィルの演奏会であったので、もともと演目にあった、エロイカの第2楽章を献奏とする旨の告知が挟まれていた。

2013-09-06-0005_R.jpg

ティアラこうとうは、客席のキャパも舞台もそれほど大きくないので、合唱のサイズは必要最低限、といった感じだったのだが、飯守先生も(後から事情通に聞けば、練習にいらしていた佐藤眞先生もさらにそうリクエストされてようだが)オケを存分に鳴らしていて、伴奏という範囲を超えた、気持ちの良い鳴りっぷり。

そして人数は多くなかったけれども、合唱も大健闘。

もともと、いろいろと、葛藤があっての終楽章「大地讃頌」に繋がる曲であり、テキストであるわけで、第九の4楽章だけ単独で演奏するようなもので、全曲やってこその「土の歌」であり、「大地讃頌」である。

オーケストレーションも非常に効果的に出来ていると思うし、ピアノ伴奏にしてしまうにはもったいない。

もっと、普通に取り上げられるべき、日本の戦後を代表する名曲だろう。

Youtubeでも初演の岩木・東混・東響の演奏を聞くことは出来るのだが

例えばこの第2楽章など、管弦楽版でなければ、まったく魅力が伝わらないだろう。

長らくこの初演者による古い録音しかなかったのだが、最近、山田和樹氏が同じく東混東響で新録を出している。

佐藤眞:「土の歌」/團伊玖磨:「筑後川」/木下牧子:「鴎」/武満徹:「うた」より佐藤眞:「土の歌」/團伊玖磨:「筑後川」/木下牧子:「鴎」/武満徹:「うた」より
(2010/09/17)
東京混声合唱団,東京交響楽団 山田和樹、東京混声合唱団 他

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やはりブルックナー開始のような弦楽器のトレモロで始まって欲しいし、最後の「たたえよ大地を、ああ」の「ああ」の部分にはシンバルが鳴り響かなければならないのだ。

そして「エロイカ」も抜群に素晴らしかった。
飯守先生のベートーヴェンのアプローチというのは、最近流行の禁欲的なピリオド的奏法とは真逆で、ロマンティックと言ってしまうと、言いすぎかもしれないけれども、表現の可能性をとことん追求するアプローチ。
かつてシティフィルと全曲演奏を取り組んできたマルケヴィチ版の譜面を使っているわけではないのだが、マルケヴィチ版が志向していたアプローチは、飯守/シティフィルには血肉になっていることを感じた演奏だった。

非常の濃厚な風味の「エロイカ」であり、後記ロマン派のシンフォニーを聴いたような、圧倒的な表現であった。

良い演奏会を聞けた。

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