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「日本の森はなぜ危機なのか」田中淳夫著
2006年08月04日(金) 15:00
平凡社新書から出ている「里山再生」という本を読んで、非常に示唆に富み、目が開かれる思いをしたわけだが、同じ田中淳夫氏の著書で、同じく平凡社新書から以前に出ていた「なぜ日本の森は危機なのか」を読む。



日本の森林の抱える問題を客観的視点で整理するには、好著と言える。

中でも、私の知識不足で知らずにいて、この著書で初めて知ったのが、「りぐぱる」である。

紙は木材から作られることは周知と思うが、木材チップからパルプを製造する過程というのは、木材の繊維であるセルロースを、それを結合させる「リグニン」を分離させ、セルロースを取り出すという行程である。

リグニンは、製紙工場の行程では廃棄物であり、以前は海洋に流され、ヘドロの原因になっていたが、現在では、リグニン他の製紙廃液「黒液」は、ある種のバイオマス・エネルギーとして、製紙工場内の電力需要をまかなっている。

いすれにしても、リグニンは、廃棄物であった。

紙は古紙としてリサイクルされる比率が高まっているとはいえ、最終的には焼却廃棄される。
木材も各種ボード類に加工されることはあっても、最終的には廃棄物となる。

それらの廃棄物を木に戻せないか、という試みがある。
概念的に森林を育てて、未来の紙資源にといことではなく、廃材そのもを原料として、木材代替素材を作るのである。

小さな木片にフェノール化合物を加えると、リグニンを包み込む。
そこに、酸水溶液を加えると、セルロースは炭水化物に分解され、リグニンは残る。
リグニンは、リグフェノールとなる。
常温で、攪拌だけでできる反応である。

例えば、古紙を溶解したパルプをテーブルのような形に成型し、それに、リグフェノールを加えると木材と変わらない強度を持つ「木製品?」となるのである。

この夢の素材「りぐぱる」については、西垣林業のサイトをご参照いただきたい。
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