渡辺俊介が、来シーズン、MLBに挑戦したいということで、マリーンズは来季の契約を結ばないことにした。
<公式サイト>
本人の希望により、渡辺俊介投手との来季契約を更新しない事といたしましたのでお知らせします。俊介のコメント
「メジャーリーグに挑戦をさせていただくことにしました。
37歳と厳しい挑戦ではありますが、腹をくくって行ってくることにしました。
これからも温かく見守っていただければ幸いです。
00年にドラフトで指名されて以来、13年間、マウンドに上がるたびに「俊介」コールをしていただきました。
あの感動は一生忘れません。
アメリカに行っても、千葉ロッテマリーンズファンの声援の中で投げていたことを誇りにマウンドから投げたいと思っています。
皆さんの声援を思い出して、自信を持って投げたいと思っています。
最後に千葉ロッテマリーンズファンの皆様、関係者の皆様、携わっていただいたいろいろな方々、本当にありがとうございました。頑張ってきます。」正直言ってビックリしたし、寂しい思いもあるし、娘などは聞いた瞬間はガチ泣きしていたのだが、じっくり考えてみると、今季、俊介はほぼ1軍の戦力になっていなかったし、先発のコマ不足に窮していた今シーズンだったけれども、俊介も何度か試したのだけれども、結果がついて来なかったのである。
来季、マリーンズにいても、投手陣は一気に若返りが進んでいて、割って入れるかどうか、微妙なところだ。
一方で、小林宏之にはオファーがなく、小林雅英や薮田らのかつての同僚たちが、通用せずに帰って来たのも十分承知だろう。
おそらく、いつもクールな俊介のことだから、このままマリーンズにいても、数年後にはフェイドアウトだろう、という設計図も描いた上で、もしかしたら本格派の投手ではない自分のスタイルなら居場所があるかもしれない、という点に賭けているのだろうし、ダメで元々という開き直りもあると思うし、チャレンジするなら、年齢的にギリギリ、というところも考えているだろう。
もしかすると、したたかな男だから、引退後のセカンドライフのことまで視野に入れての挑戦なのかもしれない。
単なる思い出作りとは思っていないだろうし、真剣にトライするだろうが、今季NPB1軍で0勝4敗と戦力になれていないことを考えれば、失うものはない、という思いもどこかにあるのではなかろうか。
「年齢的にも最後のチャンス。自信よりも好奇心のほうが強い」「メジャーに上がれる可能性があればマイナー契約でも」と言っているし、どこか自分の実力を醒めた評価をしながらも、もしかしたらハマるのではないか、という期待もしているのだろう。
娘も私もニュースを聞いた直後には狼狽したけれども、今は純粋に応援したい気持ち。
このままずるずると2軍戦で投げて年齢を重ねるより、チャレンジした方がいいように思う。

ちょっと行ってみます、という感じで悲壮感はない俊介の会見。
スポンサーサイト