日々の雑学 ●●●
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ピーター・ボイヤーの新譜届く
2014年03月26日(水) 23:33
個人的に注目のアメリカの作曲家、ピーター・ボイヤーの新譜が届いた。

1.シルヴァー・ファンファーレ(2004)
2.フェスティヴィティーズ(2011)
3-5.弦楽のための「3人のオリンピア」(2000)[I:アポロ/II:アフロディーテ/III:アレス]
6.祝典序曲(1997/2001改編)
7-9.交響曲 第1番(2012-2013)


ピーター・ボイヤー:交響曲 第1番 他ピーター・ボイヤー:交響曲 第1番 他
(2014/03/26)
Naxos *classic*

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3/26発売とのことなので、今日が発売日のようだ。
昨年2013年6月に録音されたアルバムである。

初めて聞く曲も多く収録されている。

ピーター・ボイヤーは、レナード・バーンスタインやジョン・ウィリアムズへの憧憬や影響を自身でも語っていて、作品の中にはコープランドから連なるアメリカ音楽の系譜が明らかに感じられる。
アイブスやバーバー、ウィリアム・シューマンの要素も入っているかもしれない。

21世紀にこういう能天気な音楽を書いていることに関しては、アカデミズム的な作曲界からは、まともなものとして扱ってもらえていないのかもしれないけれども、聞いて心地よいことは、古典であろうが、現代音楽であろうが、必要な条件だと思っている。

調性が一本調子で、もう少し複雑さがあっても面白いのではないか、と思われるのだが、徹底したオプティミズムは、ピーター・ボイヤーのこだわっているところらしい。

ネガティブな感情を表現するには、聞く人をある程度不快にさせる音を使うこともできるのだが、ポジテイブなエモーションを音楽で表現しようとする場合、調性やメロディー、把握できるリズム、というものが必要になってくるように思う。

第二次世界大戦以降、世界の作曲界は、戦争の悲劇性をテーマにしようとする傾向が強くなり、深刻な音楽が多くなった。
ソヴィエト連邦の作曲家を除いては、なかなかポジティブな音楽を書いてよい環境になかったと言ってよい。
深刻な音楽もあってよいが、それだけではつらいのである。

このアルバムに収録された交響曲第1番は昨年完成したばかりの出来立ての曲である。

こういうタイプの音楽を「まじめなクラシック音楽として認めるかどうか」
これは個人の趣味の問題だろう。
私は個人の趣味を言えば、現代の作曲家にも、過去の作曲家にも「レパートリーに残る」作品を欲する。
疲れたときに聞き、心を休められる音楽が聞きたい。
ワクワクと奮い立つような音楽が聞きたい。

武満徹の音楽はもちろんすぐれていることは認めるし、三善晃のいくつかの作品もレパートリーには残るだろう。
矢代秋雄のピアノ協奏曲や交響曲、別宮貞雄や黛敏郎のいくつかの作品も。
しかし、作曲賞を受賞しながら、繰り返し演奏会にかけられていない作品がたくさんあるのも事実だ。
なぜ、演奏されないのだろうか?

現代の作曲をしている人々にとって、伊福部昭や芥川也寸志の音楽は「カビが生えたもの」に写るようだ。

しかし、演奏会のレパートリーにのぼるかどうかは、実際の演奏回数として数値で評価が出てしまう問題だ。

特定の作曲家の名前をここであげることはしないけれども、自分が過去に聞き、実際自分で演奏もした曲の中には、どうしてもその良さが体感できなかったものが少なからずあった。

客を呼べる曲を書くという意識。
聴衆に媚びろとまで言うつもりはないが、音楽的な深遠さとエンターテインメント性を同居させる方策はないのか?を現代の作曲家、未来の作曲家にも求め続けていきたい。
音楽はあくまでもエンターテインメントであって欲しい。

実験的な音楽もあってもいいけれども、それしかないという世界はさびしい。

20世紀21世紀にもなって、甘美な音楽を書いてどうする、というご意見があるのは承知しているが、私は楽しい音楽、美しい音楽をもっと聴きたい。
やり尽くして、もう余地がない、とは思っていない。

このアルバムの録音セッション風景とピーター・ボイヤーのインタビューがオフィシャルにYoutubeにアップされていて、さわりを聞くことができる。


この交響曲第1番などは、ぜひとも演奏してみたいと感じさせる音楽である。
それが2013年に新たに出来ている、ということだけでも、楽しいことではなかろうか。

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