FC2ブログ
日々の雑学 ●●●
日々、ふと思ったことを書いていきます。   ・・・千葉ロッテ・マリーンズ、菅野よう子、再生可能エネルギー、自然環境、里山、棚田、谷津田、日本近世史、歴史小説、時代小説、クラシック音楽、・・・などなど。
スポンサーサイト
--年--月--日(--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ↑top
宮尾登美子 著「天障院篤子」〈上〉〈下〉を読む
2006年09月26日(火) 23:52
宮尾 登美子 著の「天璋院篤姫」〈上〉〈下〉を読む。

Amazonは何故か在庫切れなので、楽天ブックスから
もちろん、この作品の存在は知ってはいたが、未読であった。
2008年のNHK大河ドラマになるそうなので、プラハまでの機中とフランクフルトからの機中で読んだ。

あとがきに著者も書いているが、将軍家、大名家を問わず、奥向きの事というのは、記す必要もなく、また、後世に書き遺すというものでもないから、表向きの男性社会の歴史と違って、一次資料が皆無と言っても良い状態のようで、その点は、大変苦労されただろうなあ、と思う。

天璋院篤姫は、薩摩藩の藩主一門家の今和泉島津家の島津忠剛の娘として生まれ、将軍の配偶者にとの思惑で、島津斉彬の養女に、さらに近衛忠煕の養女として、13代将軍徳川家定に嫁いだ女性である。

島津斉彬の政治的な意図での婚姻であったわけだが、嫁して間も無く、その養父島津斉彬が没し、配偶者の徳川家定も没する。

この作品の中で、宮尾登美子は篤姫を激動の時代の波浪の中でしっかりと生きる女性、として描く。

しかし、やはり大奥は表の情報は伝聞でしか伝わって来ないので、阿部正弘の死、堀田正睦の登場と失脚、井伊直弼の登場と安政の大獄、そして井伊直弼の暗殺死、など、幕末史の重大事件が、御簾の彼方の霞がかかったところでの事件として、伝聞でしか起き得ない、というところは、やはり奥の側から見る視点の新鮮さと引き換えに、幕末維新の激動の事件のドラマそのものは、生々しくは伝わらない。

篤姫自身の政略結婚自体も、そして、嫁として入輿してくる、皇妹和宮と家茂との結婚も、その狙いに反して、結果的には、幕末維新の大きな歴史の流れの中で、婚姻の成果そのものは歴史を動かすことは出来なかったわけで、天障院も和宮も、歴史の当事者にはなれていない点が、せっかくのこの時代を描くのに、ドラマの迫真性に欠ける点はいたし方ないことだろう。

大奥の女性たちの時代の緊迫性とは無縁の女々しい拘りの数々は描かれるが、さすがにNHK大河ドラマに仕立てるとなると、フジテレビ「大奥」の世界、というわけにも行くまい。

表の事件も、天障院が目にしていなくても、どんどん書いて行かなくてはならないだろうし、天障院が会ったことのない人物も、どんどん登場させねばならない形になるのだろう。

実際、天障院に限らず、この時代の将軍夫人たちは、表の役人たちとは直接会う機会などなく、観能の折などに、視界に入ることはある、という程度の関わりである。
松平春嶽や、伊達宗城、山内豊信といった、重要人物とも会って話す機会があるわけではない。
西郷と勝とは天障院は会っているが。

そういう人物を主人公にして、幕末維新史を側面から書いて行かなければならない点は、つらいシチュエーションではある。

2008年大河では、天障院は、今、朝ドラ主人公の、宮あおいが演るそうで、朝ドラヒロインのいきなり大河主人公抜擢は、なかなかスゴイことではある。

朝ドラ・ヒロインの宮尾登美子、ということでは、NHK時代劇の枠での田中美里の「一弦の琴」が思い出されるが、あれは、なかなか良かったと思う。

しかし、それにしても、宮あおいは、Web上では、の字が出せない環境もあり、Web上の様々な報道資料が、宮●あおい宮●あおい、と書かれていて、記事の最後に、「宮●あおいの崎の字は大の部分が立」と注釈が付いているのだが、これでは検索エンジンにも引っかからないし、見た目も悪い。
の字に拘るのも考え物である。
芸名として何か対策をした方が良いように他人事ながら思える。
スポンサーサイト
別窓 | 時代小説歴史小説 書評日記 | コメント:0 | トラックバック:0 | ↑top
<<追悼 吉村 昭(3)「陸奥爆沈」 | 日々の雑学 | 高校生ドラフト>>
この記事へのコメント
↑top | under↓
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

この記事のトラックバック
トラックバックURL

list FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
↑top | under↓
| 日々の雑学 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。